つくる責任 つかう責任!日本の現状と課題を徹底解説

もくじ

1. はじめに|なぜ「つくる責任 つかう責任」が重要なのか?

SDGs目標12「つくる責任 つかう責任」は、持続可能な生産と消費を実現し、資源を有効活用することを目指しています。しかし、日本では大量生産・大量消費・大量廃棄の社会が続いており、環境や経済に大きな負担を与えています。

日本における消費と生産の課題

  • 食品ロスの量は年間522万トンと世界でもトップクラス
  • 廃棄物のリサイクル率は上昇しているが、依然としてプラスチックごみが多い
  • 企業の持続可能な生産への取り組みが不十分な業界もある

本記事では、日本における消費と生産の課題をデータとともに解説し、行政や企業の取り組みと今後の改善策を提案します。


2. 日本の消費と生産における主な課題

① 食品ロスの問題

日本では食べられるはずの食品が大量に廃棄されており、これは環境負荷を高めるだけでなく、倫理的・経済的にも大きな問題となっています。

データで見る食品ロス

  • 日本の食品ロス量は年間522万トン(農林水産省、2022年)
    • 家庭からの廃棄:約247万トン
    • 事業者からの廃棄:約275万トン
  • 1人あたりの食品ロス量は年間約41kg(1日あたり茶碗1杯分のご飯に相当)
  • 食品廃棄物のうち、約60%が適切にリサイクルされていない

食品ロスが生じる理由

  • 消費者の「賞味期限」と「消費期限」の誤認識
  • スーパーやコンビニでの「3分の1ルール」(納品期限の厳格化)
  • 飲食店での大量提供や食品ロス対策の遅れ

② 廃棄物とリサイクルの課題

日本は資源の乏しい国であるにもかかわらず、大量の廃棄物を出し続けています。

データで見る廃棄物問題

  • 日本の年間廃棄物総量は4,220万トン(環境省、2022年)
  • 一般ごみのリサイクル率は19.6%と横ばい
  • プラスチックごみの排出量は年間900万トンで世界3位(国際環境NGO調査)

廃棄物問題の課題

  • 分別ルールの違いによりリサイクルが難しい
  • プラスチック製品の使用削減が進んでいない
  • リサイクル技術は進化しているが、消費者の意識が追いついていない

③ 持続可能な生産への移行の遅れ

多くの企業は環境への負荷を減らす取り組みを進めていますが、依然として課題が残っています。

データで見る持続可能な生産の現状

  • ESG(環境・社会・ガバナンス)投資を行う企業は増加しているが、日本は欧米に比べて遅れ
  • 企業の温室効果ガス排出量の削減目標はあるが、実施率が低い
  • 日本のサーキュラーエコノミー(循環型経済)への取り組みはEU諸国よりも遅れている

持続可能な生産の課題

  • 脱炭素社会への移行に時間がかかる
  • サプライチェーン全体での持続可能な取り組みが十分でない
  • 消費者の環境意識がまだ低く、エシカル消費が普及していない

3. 行政や企業の取り組みと進捗状況

① 政府の取り組み

食品ロス削減法の施行

  • 消費者・企業向けの啓発活動を強化
  • フードバンク支援の拡充

プラスチック資源循環法

  • コンビニやスーパーでのレジ袋有料化(2020年施行)
  • 使い捨てプラスチックの使用削減を企業に義務付け

持続可能な生産への補助金制度

  • 省エネ機器導入の助成金を拡充
  • カーボンニュートラル企業への税制優遇

② 企業の取り組み

食品ロス削減

  • セブンイレブンやローソンが「消費期限の近い商品を割引販売」
  • 大手飲食チェーンが「持ち帰り用ボックス」の導入を拡大

循環型経済の促進

  • ユニクロが服のリサイクルプログラムを実施
  • パナソニックが家電リサイクルシステムを強化

4. 私たちにできること

① 食品ロスを減らす

  • 「消費期限」と「賞味期限」の違いを理解する
  • 余った食品をフードバンクに寄付する
  • 飲食店で食べきれない分を持ち帰る(ドギーバッグ文化の促進)

② ごみを減らす

  • マイバッグ・マイボトルの活用
  • プラスチック製品の使用を減らし、再利用可能なものを選ぶ
  • 地域のリサイクルルールを守る

③ エシカル消費を意識する

  • フェアトレード商品や環境配慮型の商品を選ぶ
  • 地産地消を心がけ、フードマイレージを減らす
  • 長く使える商品を購入し、使い捨てを減らす

5. まとめ|持続可能な消費と生産を実現するために

日本では食品ロスや廃棄物問題、持続可能な生産の遅れといった課題があります。しかし、政府や企業の取り組みが進む中で、私たち一人ひとりの意識と行動も重要です。

持続可能な未来のために、「つくる責任」と「つかう責任」を意識し、できることから始めてみませんか?

この記事を書いた人

私たちeco living編集部は、脱炭素アドバイザー ベーシックの資格を保有した編集者が、持続可能な暮らしを提案し、環境に配慮したライフスタイルをサポートするために日々記事を発信しています。地球に優しい商品やサービスの紹介から、エコな生活のヒントまで、皆さまのより良い未来作りのお手伝いを目指しています。

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