強烈な日差しが降り注ぐ夏。紫外線対策は、美容や健康を守るうえで欠かせません。ただし、毎日肌に使うものだからこそ、成分にはしっかりこだわりたい。そこで注目したいのがオーガニック日焼け止めです。
今回は、肌にやさしく、自然にも配慮されたオーガニックUVケアについて、その選び方や使い方、今年注目の商品まで詳しくご紹介します。
なぜ「オーガニック日焼け止め」なのか?

肌へのやさしさ
一般的な日焼け止めに含まれる合成紫外線吸収剤や防腐剤は、敏感肌や乾燥肌の方には刺激になることも。オーガニック日焼け止めは、植物由来成分や天然ミネラルをベースにしており、肌への負担を抑えて紫外線をカットします。
自然環境への配慮
海洋汚染の原因となる一部の化学成分(オキシベンゾンなど)が含まれていないものが多く、サンゴ礁や海の生態系にやさしいのも大きな魅力。旅行先でも環境を意識した選択ができます。
紫外線の種類と肌への影響
- UV-A(紫外線A波):肌の奥深くまで届き、シワやたるみの原因に。ガラスも通過するため、室内や車内でも対策が必要です。
- UV-B(紫外線B波):肌の表面に炎症を起こし、日焼けやシミの原因に。特に夏場に量が増加。
つまり、365日UV対策は必要。夏はとくに「SPF」「PA」の数値だけでなく、肌負担の少ない処方を選ぶのがポイントです。
オーガニック日焼け止めの選び方

オーガニックとひと口に言っても、配合成分や使い心地、紫外線防止効果などはさまざま。肌質やライフスタイルに合った1本を選ぶために、注目すべきポイントを押さえておきましょう。
1. 紫外線防止効果(SPF・PA)をチェック
- SPF(Sun Protection Factor)はUV-B(紫外線B波)に対する防止効果の指標。
- PA(Protection Grade of UVA)はUV-A(紫外線A波)をどれだけ防ぐかを示します。
日常生活では「SPF20〜30・PA++」程度で十分ですが、アウトドアや海・山でのアクティビティには「SPF50+・PA++++」の高機能タイプを選ぶのがおすすめです。
ただし、数値が高いほど肌への負担も増える可能性があるため、シーンに合わせて使い分けることが大切です。
2. 紫外線防止成分の種類を確認(吸収剤 vs 散乱剤)
オーガニック日焼け止めの多くは「紫外線散乱剤(ミネラルベース)」を採用しています。
- 紫外線散乱剤(例:酸化チタン、酸化亜鉛) → 肌の上で紫外線を反射・散乱させてブロック。敏感肌にやさしい。
- 紫外線吸収剤(例:メトキシケイヒ酸エチルヘキシルなど) → 紫外線を吸収して熱などに変える。刺激を感じる人も。
「紫外線吸収剤フリー」「ノンケミカル」と記載されているものは、散乱剤のみを使用した製品で、肌への刺激が少ない処方を選びたい人におすすめです。
3. 成分の安全性・オーガニック認証をチェック
オーガニックを謳っていても、実際の成分や品質は製品によって差があります。以下のポイントをチェックしましょう。
- オーガニック認証(ECOCERT・COSMOS・USDAなど)の取得有無
- フリー処方の明記(パラベン・合成香料・鉱物油・シリコン不使用など)
- 植物由来成分・天然ミネラルの使用(アロエベラ、ホホバオイル、カレンデュラなど)
「自然由来成分〇%配合」などの記載だけでは全体の処方は判断できないため、成分表示やブランドの製造ポリシーにも目を向けることが重要です。
4. 使い心地・肌質との相性を確認
オーガニック日焼け止めは製品ごとに使用感が大きく異なります。以下のような観点で選ぶと、日常使いが快適になります。
- 乾燥肌の方 → 保湿成分入りのしっとりタイプ
- 脂性肌・混合肌の方 → 軽い付け心地や皮脂吸着成分入りのサラサラタイプ
- 敏感肌の方 → アルコール・エタノールフリーで低刺激設計のもの
- メイク下地としても使いたい方 → トーンアップ効果や色付きタイプが◎
また、白浮きしにくい処方や、石けんで簡単に落とせる「クレンジング不要」タイプは、肌への負担を抑えたい人におすすめです。
5. ライフスタイルに合わせた形状を選ぶ
- クリーム・ミルクタイプ:しっとり保湿力があり、肌なじみも良い。乾燥肌におすすめ。
- ジェルタイプ:軽くてみずみずしい。重ね塗りや重さが苦手な方に。
- スティックタイプ:手を汚さず、外出先でもさっと塗れる。
- パウダータイプ:メイクの上から塗り直しがしやすく、テカリ防止にも◎。
- スプレータイプ:髪や首、背中など塗りにくい部分にも便利。
日常生活・レジャー・仕事など、使用シーンに応じて複数を使い分けるのもおすすめです。
編集部おすすめ!人気のオーガニックUVケア製品
【to/one(トーン)】ブライトニング デイエッセンス<SPF50+・PA++++>
植物の恵みとナチュラル処方にこだわったto/one(トーン)のUVプロテクターは、高い紫外線防止効果を持ちながら、まるで美容液のようなみずみずしい使い心地が魅力。
ベタつきや白浮きがなく、メイク下地としても優秀です。配合されたフラワーエキスや植物オイルが肌の潤いを守り、乾燥を感じさせない軽やかな仕上がり。
敏感肌や乾燥肌の方でも、ストレスなく日常的に使える処方です。
【MiMC(エムアイエムシー)】ナチュラルホワイトニング ミネラルパウダーサンスクリーン<SPF50+・PA++++>[医薬部外品]
UVカットしながら美白※ケアもできる、医薬部外品の多機能サンスクリーンパウダー。
紫外線吸収剤や合成界面活性剤、合成防腐剤を使わず、天然ミネラルと植物成分だけでつくられた肌にやさしい処方が特徴。敏感肌やナチュラルメイク派にも安心して使えます。
有効成分「アルブチン」と抗炎症成分「グリチルレチン酸ステアリル」を配合し、日中の紫外線ダメージから肌を守りつつ、シミ・そばかすを防ぐスキンケア効果も実現。
パウダータイプなので、メイクの上から手を汚さずに塗り直しができ、外出先でも快適にUVケアが可能です。さらに、テカリ防止や肌のトーン補整効果もあり、メイク直しとしても優秀。
カラーはナチュラルな「クリアピンク」と透明感のある「クリアベージュ」の2色展開で、肌色や仕上がりに合わせて選べます。
※美白:メラニンの生成を抑え、シミ・そばかすを防ぐ
【WELEDA(ヴェレダ)】エーデルワイス UVプロテクト<SPF38・PA++>
赤ちゃんにも使えるほどやさしい処方で、家族みんなで使えるオーガニック日焼け止めとして人気の高い製品です。
酸化チタンによる紫外線散乱剤を使用し、肌への刺激を極力抑えたミルクタイプ。ホホバオイルやシアバターなど保湿力の高い植物オイルを配合しており、乾燥しがちな肌にも◎。
汗や皮脂にも強く、石けんで簡単に落とせるのも毎日使いにうれしいポイントです。
正しい使い方でUVカット効果を最大限に
オーガニック日焼け止めの効果をしっかり発揮するには、使い方も重要です。
- 適量をまんべんなく塗る(少なすぎると効果半減)
- 汗や皮脂で流れるため、2~3時間おきに塗り直す
- メイクの上からはスプレーやパウダータイプで対応
夜はしっかりとクレンジングや石けんでオフし、肌に残らないようにすることも忘れずに!
まとめ:自然派でも、しっかり守れるUVケアを
今年の夏は、肌にも地球にもやさしい「オーガニック日焼け止め」で紫外線対策を始めてみませんか?
敏感肌の方や、子どもと一緒に使いたい方にもおすすめです。豊富なラインアップから、自分に合った1本を見つけて、快適で美しい夏肌をキープしましょう。