【5分でわかる】食品ロス(フードロス)問題とは?わかりやすく解説!

もくじ

食品ロスって何?知っておきたい「食べ物の無駄」

最近よく聞く「食品ロス」という言葉、みなさんも耳にしたことがあるかもしれません。これは、まだ食べられるのに捨てられてしまう食べ物のことを指します。たとえば、買ったのに食べきれなかった野菜や、期限が過ぎてしまった食品などが食品ロスになります。日本では、なんと年間約612万トンもの食品が捨てられていて、これを1人あたりに換算すると約46kgに相当します。私たちの生活のちょっとした工夫で、この食品ロスを減らすことができるんです。

「食品ロス」と「フードロス」や「フードウェイスト」の違いは?

「食品ロス」以外にも、似た言葉として「フードロス」や「フードウェイスト」といった言葉があります。それぞれどのような違いがあるのか、簡単にご説明しますね。

  • 食品ロス: 日本でよく使われる言葉で、家庭や企業で食べられるのに捨てられる食べ物を指します。
  • フードウェイスト (Food Waste): 海外でよく使われる言葉で、主に家庭やお店で食べられるのに捨てられる食べ物を指します。
  • フードロス (Food Loss): 生産から流通までの全体で失われる食べ物のことです。農場での収穫ロスや輸送中にダメになった食材も含まれます。

つまり、日本では「食品ロス」と言うと、主に家庭や企業での食べ物の無駄を指しているんです。

食品ロスが発生する原因

家庭での食品ロス

家庭で食品ロスが生まれる主な原因は、「買い過ぎ」や「使い切れないまま捨ててしまうこと」です。たとえば、スーパーでまとめ買いしたけれど使い切れずに捨ててしまった野菜や果物、食べきれなかったお惣菜などが該当します。

  • 計画的な買い物の大切さ: 買い物前に冷蔵庫の中を確認し、必要なものだけを買うことで無駄を減らせます。
  • 残りものを工夫して食べる: 前の日の余った料理を次の日のおかずにするなど、小さな工夫で食べ物を無駄にしないようにできます。

企業での食品ロス

企業でも食品ロスは大きな課題です。例えば、レストランやスーパーでは、賞味期限が近づくと商品が売れなくなり、そのまま廃棄されてしまうことがあります。また、規格に合わない形や大きさの野菜が出荷できずに捨てられることもあります。

食品ロスを減らすための法律

日本では、食品ロスを減らすための法律がいくつか定められています。ここで紹介するのは、「食品リサイクル法」と「食品ロス削減推進法」という二つの法律です。

食品リサイクル法

「食品リサイクル法」は、まだ使える食品をできるだけ廃棄せずに再利用するための法律です。この法律のもとで、食品を捨てずに、例えば飼料や肥料として役立てるよう工夫がされています。企業は、食べられなくなった食品をそのまま捨てるのではなく、再利用の道を探すことが求められています。

食品ロス削減推進法

「食品ロス削減推進法」は、食品ロスを減らすために、国や企業、地域全体で協力しようという法律です。2019年に制定され、食品ロスについての啓発活動や自治体の取り組みが進められています。私たち消費者も、食品ロスを意識して行動することが大切だとされています。

食品ロスがもたらす影響

食品ロスは単なる「もったいない」だけでなく、環境にも影響を与えます。捨てられた食品が腐ると、温室効果ガスと呼ばれる地球温暖化を引き起こすガスが出てしまいます。また、生産にかかる水やエネルギーも無駄にしてしまうため、経済的にも損失が大きいのです。

環境への影響

  • 温室効果ガスの排出: 捨てられた食品が腐るときに発生するガスが地球温暖化の原因になります。
  • 資源の無駄: 食べ物を生産するためには、多くの水やエネルギーが必要です。それが捨てられると、それらの資源も無駄にされてしまいます。

私たちにできる小さな工夫

では、私たちが日々の生活で食品ロスを減らすためにできることは何でしょうか?小さな工夫でも、積み重ねれば大きな効果が生まれます。

必要な分だけ買う計画的な買い物

まずは、買い物の際に必要な分だけを購入することが大切です。買い物リストを作って、冷蔵庫の中身を把握してから買い物に出かけると、つい買いすぎてしまうのを防げます。

使いやすく冷蔵庫を整理

冷蔵庫の中で、賞味期限が近いものは手前に置き、奥の方にしまってしまわないようにしましょう。目に見えるところに置くことで、「あ、早く使わなきゃ」と意識できます。

残った食材を活用するレシピを試してみる

冷蔵庫の中に残った食材を使って、新しい料理に挑戦するのもおすすめです。例えば、余った野菜でスープを作ったり、少し硬くなったパンでフレンチトーストにするなど、簡単な工夫で美味しく食べ切ることができます。

企業や社会で進む食品ロス対策

企業や地域でも、食品ロスを減らすための取り組みが進んでいます。近年では、フードバンクやシェアリングアプリの活用も広がり、食品を有効活用する取り組みが注目されています。

フードバンクの活用

フードバンクとは、まだ食べられるのに廃棄されてしまう食品を、必要としている人や施設に届ける活動を行う団体のことです。企業が余った食品をフードバンクに寄付することで、ロスを減らしながら社会に貢献できるという仕組みです。

フードシェアリングアプリの普及

最近では、食べきれない食品や余った料理を他の人とシェアできるアプリも登場しています。これを使うことで、食品ロスを減らしながら地域の人との交流も深めることができます。

まとめ

食品ロスは私たち一人ひとりが気をつけることで、減らすことができます。家庭での小さな工夫から、企業や社会での取り組みまで、色々な人が協力することで大きな成果が生まれます。日々の生活で意識してできることから始め、持続可能な未来を一緒に目指しましょう。

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この記事を書いた人

私たちeco living編集部は、脱炭素アドバイザー ベーシックの資格を保有した編集者が、持続可能な暮らしを提案し、環境に配慮したライフスタイルをサポートするために日々記事を発信しています。地球に優しい商品やサービスの紹介から、エコな生活のヒントまで、皆さまのより良い未来作りのお手伝いを目指しています。

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