地球の資源は有限であり、私たちの消費や生産の仕方が地球環境に与える影響は計り知れません。例えば、毎年世界で生産されるプラスチックは約3億トン、その多くが使い捨てられ、海洋汚染や生態系への深刻な影響を引き起こしています。また、日本では食品廃棄物が年間約600万トンにのぼり、食品ロスの削減も喫緊の課題です。 (出典:環境省)
SDGs目標12「つくる責任 つかう責任」は、持続可能な消費と生産を実現するための目標です。本記事では、個人ができる3つの具体的な行動を提案し、誰もが日常生活から始められる持続可能な取り組みを詳しく解説します。
1. プラスチックフリー製品を選ぶ|環境への負荷を減らす消費行動
プラスチックの過剰使用は、地球規模での環境問題を引き起こしています。使い捨てプラスチックを減らし、再利用可能な製品を選ぶことは、簡単に始められる持続可能な行動のひとつです。
具体的なアクション
- マイバッグやマイボトルを活用する コンビニやスーパーでの買い物には、使い捨てのビニール袋を断り、再利用可能なエコバッグを使用します。また、ペットボトルの代わりにマイボトルを持ち歩くことで、プラスチック使用を大幅に削減できます。
- 例: 買い物の際にコンパクトに折りたためる布製のエコバッグを常備する。
- プラスチックフリーの日用品を選ぶ シャンプーバーや竹製の歯ブラシ、布製のラップなど、プラスチックを使用しない日用品を取り入れることで、持続可能なライフスタイルを実現できます。
- 例: シャンプーは液体から固形タイプに切り替える。
- 地元の店舗や市場を利用する 地元の市場やリフィルステーション(詰め替え店)を利用することで、包装プラスチックの削減を支援できます。
- 例: 地域の八百屋で野菜を購入し、プラスチック包装を避ける。
プラスチックフリーの意義
- 海洋汚染の防止: プラスチックゴミが海に流出する量を削減。
- 資源の節約: 化石燃料から作られるプラスチックの使用を減らす。
- エコ意識の向上: 持続可能な選択をすることで、環境への影響を自覚。
2. リサイクル活動に参加する|資源を循環させる仕組みを作る
リサイクルは、使い終わった製品や素材を新しい資源として再利用するための重要なプロセスです。適切なリサイクル活動に参加することで、ゴミの量を減らし、持続可能な社会づくりに貢献できます。
具体的なアクション
- 分別収集を徹底する ゴミを正確に分別し、自治体のルールに従ってリサイクルに出すことで、資源が再利用されやすくなります。
- 例: プラスチック、金属、紙などを専用のゴミ袋に分けて排出する。
- リサイクル品の購入を検討する 再生紙やリサイクル素材を使用した製品を選ぶことで、リサイクル市場の需要を高めることができます。
- 例: 再生紙を使用したノートや文房具を購入する。
- 地域のリサイクル活動に参加する 地域で開催されるリサイクルイベントやゴミ拾い活動に参加し、資源循環への意識を高める。
- 例: 地域の廃品回収プロジェクトで、家庭で不要になった金属製品を回収に出す。
リサイクルの意義
- 資源の再利用: ゴミとして廃棄されるものを新しい資源に変換。
- 廃棄物削減: 焼却処分によるCO2排出を削減。
- 持続可能な産業支援: リサイクル市場の発展に貢献。
3. 不要品をアップサイクルする|新たな価値を創造する取り組み
アップサイクルは、不要品を廃棄せずに、創意工夫を加えて新しい価値を持つ製品に変える取り組みです。リサイクルとは異なり、素材をそのまま活用しながら、付加価値を加える点が特徴です。
具体的なアクション
- 衣類や家具をリメイクする 古い衣類をリメイクして新しいデザインの服に変えたり、不要な家具を塗り直して再利用することで、廃棄物を減らしながら個性を生かせます。
- 例: 古いジーンズをバッグにリメイクする。
- DIYで新しいアイテムを作る 家庭で使わなくなった素材を使い、新しい日用品や装飾品をDIYすることで、アップサイクルを楽しむことができます。
- 例: ワインボトルを花瓶に再利用する。
- アップサイクル製品を購入する アップサイクルブランドが販売する製品を購入することで、アップサイクル文化を支援し、広めることができます。
- 例: 廃棄予定だった木材を使った家具ブランドの商品を選ぶ。
アップサイクルの意義
- ゴミの削減: 廃棄物の量を大幅に減らす。
- 創造性の発揮: 個性やアイディアを生かして、新しい価値を生み出す。
- 地球資源の保護: 不要品を再利用することで、新たな資源の消費を抑える。
まとめ|つくる責任 つかう責任を私たちの日常に
SDGs目標12「つくる責任 つかう責任」を達成するためには、私たち一人ひとりの行動が重要です。プラスチックフリー製品の購入、リサイクル活動への参加、不要品のアップサイクルという3つの取り組みを日常生活に取り入れることで、持続可能な未来に向けた一歩を踏み出せます。
小さな行動が、大きな変化を生み出します。ぜひ、今日から実践してみてください。